TBS♪Tokyo Band Stalker

もしも好きにならなければ 幸せに過ごせたのに

横山裕主演舞台「ブルームーン」を予習する

 

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 あーっ、ポケダン新作が今年の秋に出る!?

 その前に、基本情報技術者試験受験しようね。

 等々脳内カレンダーへ次々と追加される予定に反して、せとにゃん映画で来年の多忙が約束された代わりに今年のときおじさんはなーーーーーんにも音楽的な動きが無いので(某リゾートな気分でに鍵盤写真がアップされたと聞いただけで小躍りするタイタン諸氏の図)、音楽的に飢えた結果ジャズの名曲をモチーフにしたきみたか氏主演の舞台「ブルームーン」に行く事にしました。去年のドリフェス・今年のIf or...Ⅶときて三馬鹿ソロ現場を制覇したかったのもありますが。

 

 普段はライブで無心に拳と頭を振る様な人間が舞台を見に行く訳ですから、ちゃんと予習をしないといけないと思いまして。まとーかさんが出演された「ロスト・イン・ヨンカーズ」は原作付きだったので図書館で原作を借りて読み、せいぜい作風と時代背景を頭に入れておく位でした。ただし今回はオリジナルなので同じ手は使えません。

 「ブルームーン」予習の観点は、以下の四点から行いました。

  1. まずは公式情報を舐める様に見る(公式サイトや「STAGE SQUARE」等の雑誌)
  2. ブルームーン」という単語の意味を調べる
  3. 今作のモチーフになっているジャズの名曲を聴く
  4. 筋書き上大きく関わる一九三七年の歴史を知る

 

    以下、予習とはいえある程度ネタバレに繋がる内容の記述があります。これから観劇予定で前情報はいらないという方はここでブラウザバックしましょう。

 

 大丈夫ですね?あと今週発売のTVガイド(5/29追記:テレビジョンと最初書いてしまいましたが正確にはガイドで掲載でした。失礼致しました)に公開リハの様子が掲載されてますので、ネタバレいやーんな人は今週我慢しましょうね!多分金曜日発売のオリ☆スタも危ないです。

 f:id:great69:20150528015455j:plain

 

 

 

 1の公式サイトは予習として最低限のラインですね。物語・登場人物等基本情報が詰まっています。タイムスリップものだと言われていますが、ここの情報だけでも「この人物が怪しいな……」「きみたか氏、お寺の息子設定だけど坊主にしちゃうのか?」と推測する事が出来ます。

 また、ストレートプレイのスの字も知らなかったのでメモしておくと、ストレートプレイとは「音楽を用いない会話劇*1」との事。モチーフになる曲があるものの、歌唱シーンは無さそうですね。ダンスシーン*2はあるそうですがどうなる事やら。

 

 

 2は色々な意味があって書き切れませんね。Wikipediaも悪くないのですが、個人的には

http://mirahouse.jp/begin/blue_moon.html

のサイトが多くの意味を分かりやすくカバーしてくれていると思います。

 地味に気になるのが、この名前の紫色の薔薇が存在する事ですかね。サントリーが開発した青いバラの件をご存じでしたら、ここでの青=紫とお分かり頂けるかとは思いますが(バラは元々赤系の色素を持っている為、遺伝子組み換えでさえ真っ青な薔薇を誕生させるには至らなかったのです。そして真っ青な薔薇が出来なければ色の三原色の原理で真っ黒な薔薇も作れません)。

 ただし2014ホンマでっか!?TV出ヒルナンコンビ厨としてはただの悶え材料でした。

 

 

 3はとにかくYouTubeで聴き込むだけです。

 探しにくい時はロレンツ・ハート&リチャード・ロジャースの名前を入れましょう。余談ですが、邦画で「ブルームーン」の曲が最も早く使われたのは「鋪道の囁き」という映画だそうですが、なんとこの映画の製作者は今回の舞台に出演されている加賀まりこ氏の父親・加賀四郎氏だそうです*3。何たる偶然。いやまさか選曲もしくはキャスティング理由はここまで想定済み?尚原曲の発表は一九三四年。

 原曲の歌詞(英語・日本語)は以下のサイトをどうぞ。

http://jazzlyrics.jimdo.com/jazz-lyrics-main/blue-moon/

 

 

 4の一九三七年は主な出来事としては日中戦争開戦、美空ひばり阿久悠の生まれ年、ヘレン・ケラー来日、トヨタ自動車や松竹、東宝映画の設立等々。いよいよ戦中に突入する昭和十二年になります。

    何故に向坂ユタカくん(きみたか氏の役名)はこの時代へタイムスリップする事になったのか、ここが考察の材料になりますね。

 ちなみに上記で触れた映画「鋪道の囁き」の製作年は昭和十一年で、ユタカくんがタイムスリップする一年前という事になります。尚「鋪道の囁き」は製作はされたものの当時は諸事情で公開出来なくなり、その後戦災でフィルムが焼失し長らく「幻の映画」と呼ばれていたそうです。一九九一年アメリカでフィルムが発見され、二〇一二年にDVD化という形で漸く日の目を浴びたのでした*4

 

 あれ?「鋪道の囁き」の映画を見れば「ブルームーン」の予習出来ちゃうんじゃね?

 

 

    とまあ結論が明後日の方向に飛びましたが、観劇前の予習が済んだ所で最後に劇のモチーフとなった「ブルームーン」その曲を聴きながらお別れです。それでは、さよなら、さよなら、さよなら。


Blue Moon - Dean Martin - YouTube

 

(2015/10/15追記)

 映画のタイトル、漢字が間違っていたので修正致しました。

 正しくは「鋪道の囁き」です。失礼致しました。