太一のバラード
拝啓 国分太一様
四十三歳のお誕生日おめでとうございます。
ニューシングル「クモ」は島茂子とザ・ソイラテズにホイホイされて見事に初回限定盤と通常盤を両方買って、更に島茂子リサイタルで千社札欲しさに通常盤を一枚買い足しました。未開封で自宅に眠らせるのも勿体ないので、その内布教用アイテムとして有効活用させて頂きます。
龍石茜 九月二日で二十七歳になった日
敬具
ところでカップリング曲の「story」はこれまた最高でしたね。
七月の時点で二回泣いた「クモ」やときおじさんの真面目に不真面目なおふざけの真骨頂である「女の坂道」もそれぞれ最高なのですが、「story」は仮にもアイドルグループ所属の男性が・四十代で結婚して子供も生まれて・しかも堂々と親ばかなプライベートを喋っているという事務所的には結構なレアケースから遂に「子供誕生直前の思い出」を歌にする所まで突き抜けた結果の産物でした。
池袋サンシャインシティで開催されたリサイタルを見た一般人の殆どはきっと、この曲をまだ知らないでしょう(会場では初回限定盤のDVDが流れており「クモ」と「女の坂道」のエンドレスリピートだったので「story」は一度も流れていません)。
その中には流れで通常盤CDを買って下さった方もいらっしゃるでしょう。
CDの封を切って再生した時「クモ」の次にこの曲が流れたら、まずは驚いて欲しいなと思います。次に涙腺を刺激されて欲しいと思います。そして歌詞カードを見た時に「作詞作曲・国分太一」の文字を見つけてもう一度驚いて欲しいです。TOKIOってこんなに良い曲作るんだ!と。
長瀬Pの歌い方が優しいだけではなく、全編にわたって「クモ」より遠くにサウンドが聞こえる筈です。これはバラードだから音量を絞ったという単純な理由ではなく、恐らく太一君が2016年10月31日に味わったであろう感覚の再現なのであると私は考えています。
扉の向こうの世界では色々と準備をしていたであろう太一君。
けれど、いざ「その時」が来ると残念ながら彼は少しの間だけ、蚊帳の外。
その時の彼に出来た事はガラスなり扉なり、壁一枚向こうへ祈る事だけ。
「明日の空は 晴れるだろう」「晴れるだろう」と自分に言い聞かせ。
……書いててキモくなってきたし日付変わったので戻ります。長瀬Pは国分Pと打ち合わせを繰り返す中で、四十三の男が考える「軽くない愛」を受け取って、彼の解釈で座って慈愛に満ちた歌い方をする事にしたんだな~と(7/4のビビットを頑張って探しておくれやす。レコーディング風景に密着してるよぅ)
サウンドは「Home~この場所~」以来のピアノ+ストリングス+心音編成。同じ編成で「story」という事は、太一君の作るバラードの作風はこういう方向性にある程定まったとみて良さそうですね。
タワレコアリオ川口店のスタッフサンが作ったフリーペーパーでもバラされておりますが、国分Pはかつて作詞がとても苦手だった事で有名でしてねw「17」でも三日?かそこらで三曲作ったけど歌詞は一曲したためるのに一か月かかったと通常初回プレスのDVDで話していました*1。それ以降の自作路線では歌詞もちゃんと自分で書く様になり、全部が全部捨て曲が無い状態です。で、歌詞の作風が自分やメンバー等ごく近しい人について書く方向になってからが特に名曲率上昇したので「私小説」風の歌詞だと自分にもちゃんと書ける事に国分P本人も自覚したから自分で書く様になったのではと思いますね。
そう言えば夜が明けたらぐさまのラジオ番組(通称「WALKER」)がオンエアされる訳ですが、その内のコーナー「きいてfor me」という毎回テーマに沿って三曲オンエアするコーナーがありまして、翌朝のテーマが「太一のバラード」。
タイタンとしては明日の回は是非見たいのでそろそろ寝ないといけない訳ですが、その前に曲を予想してみようかなと。
- I never miss you...
- Home~この場所~
- story
順番まできっちり当たったらその時はWALKERの笑わせ亭コーナーに投稿しますw
おや、もうすぐCDTVだ。寝る前にゲストライブの「クモ」見ようっと。
*1:一か月間の産みの苦しみから、HEARTベスト投票でもアルバム曲部門五位にランクインした名曲「The Course of Life」が誕生したのです。ちなみに後の二曲は歌詞をぐさまと城島先生に丸投げしましたw