TBS♪Tokyo Band Stalker

もしも好きにならなければ 幸せに過ごせたのに

犬歴三十周年とブリーダー歴二十周年

 ロックバンド・スピッツが1991/03/25にメジャーデビューして三十年になりました。

 

f:id:great69:20210325003531j:plain

 

 おめでとうございます。メジャーデビューからだけカウントすれば、ぎりぎり同じ学年です(1990/09/02生まれ)。
 そして実は、私がスピッツのファン_自称「ブリーダー」*1になってから今年で二十周年でもあります。今ちょうど三十路突入しているので、実に人生の三分の二をスピッツに捧げた事になります。
 せっかくなので、これを機にスピッツブリーダーになったきっかけでも振り返ってみようかと思います。完全な便乗です。

 


 ファン歴二十周年という事で、初めてスさんの存在を知ったのは2001年です。スピッツの歴史で言うとシングル「遥か」「夢追い虫」「さわって・変わって」がリリースされた年です。一年にシングル三枚リリースとか今じゃ考えられん。
 加えてPVクリップ集「ソラトビデオ・カスタム」とライブ盤ビデオ総集編「ジャンボリー・デラックス」という映像作品 (DVD) がリリースされたのもこの年です。余談ですが「ソラトビデオ・カスタム」には謎のギミックが存在しておりまして、メニュー画面で「改」と書かれた四角いアイコンをクリックすると「遥か」のPVの所々で使用される白黒のぐるぐるした円形が延々とぐるぐるするというものです。BUMP OF CHICKENみたいに数分間ほったらかしたところで隠しトラックは再生されないと思います(そこまで検証してないですが、もしやってたらもっとネットで有名になってる筈なので多分なさそう)。

 2011年に「ソラトビデオ・コンプリート」がリリース&公式YouTubeチャンネル開設で存在意義を失ってしまったソラビデカスタムですが、自分が直接的にファンになったきっかけであると共に、この謎ギミックによって私の中では未だに独特の存在感を放っています。
 ふと思い立ってこの謎ギミックを知ってる人がいないかECOSIAとGoogleで検索かけてみましたが、全然引っかかりません。もしかして皆知らないの…………!?

 

 なんだか話が逸れてしまいましたが、私がスピッツを直接認識したのはソラビデカスタムによる「音楽+映像」によってでした。特にお気に入りなのはいわゆる「ソラトビデオ3」期にあたる時期のPV達です*2。2010年代後半からご本人達の希望なのかシンプルな演奏シーンばっかりになってしまった点だけはちょっと勿体ないななんてついわがままな事を思ってしまうのですよね。

 

 更に私がスピッツへの認知を深める要因になったのが、当時放送されていたTBS系の日曜劇場「Love Story」でした。今年の一月~三月に日テレ系で放送されていた連ドラ「ウチの娘は、彼氏ができない!」と同じ、北川悦吏子氏の脚本です。と言っても当時小学五年生だったので話の筋は全然覚えていなくて、こっちにもトヨエツが出演していた事と香取慎吾氏(まだ君付けの方がしっくりくる年でした)が途中の話で精神的に打ちのめされて自暴自棄になっている場面だけはやたら色濃く覚えています。
 「半分、青い。」(以下「半青」)運命の6/30の回(以前書いた記事を読んで下さい)にショックを受けて思い出したのが「Love Story」の打ちひしがれシーンでしたね……

 ショックを受けすぎてその後半青は全話完走した上、↓の記事も書いていました。あの頃は「漫画家編(五月~六月辺り)は良かったけど、その後はつまらない」とか「途中で中だるみした」という人も多くて「うっそだるぉおおおお!?あんなジェットコースター並の展開のどこが中だるみだよむしろ振り落とされないようにしがみつくのに必死になりつつ全力で楽しんでたよ!!!!」というクソデカ感情が爆発した結果ですね。その後「なつぞら」「スカーレット」「エール」と見ていって朝ドラ文法を大体掴みましたが、未だに一番思い出深いのは半青です*3

 

great69.hateblo.jp

 

 で、そのドラマの主題歌がスピッツの「遥か」だったわけです(話逸れすぎ)。PV集で(所々抜けはあるものの)スピッツの歴史をさらっと履修した所に新曲です。そして時代は(ダイヤルアップの形ですが)公式サイトも存在するインターネット時代です……まぁ、スピッツについて調べますよねw
 スピッツバブル*4の時に「ハチミツ」のアルバムをテープ録音していた母親から主に私の知らない頃のスピッツを簡単に教えてもらったり、車の中で「RECYCLE」を繰り返し聴いたり等多方面からスピッツに関する知見を吸収し、「夢追い虫」リリースの頃にはTSUTAYAで真っ先に邦楽のさ行を探し始めるに至りました。

 私は小学五年生にしてすっかりスピッツの虜になってしまったのでした。

 

 そして以下がスピッツ関連の「はじめて」集ですw

  • 初めて買ったアルバム:「三日月ロック」
  • 初めて買ったシングル:「スターゲイザー
  • 初めて行ったライブ:音漏れを含むなら2003年の双六ツアー@日比谷野外音楽堂
  • ※チケット取って行けたのは2005年のあまったれツアー@名古屋センチュリーホール
  • ファンクラブ(Spitzbergen)入会年月:2004/10
  • 初めてFC会員限定ライブ(GO!GO!スカンジナビア):2007年(vol.4)
  • 初めて行った外部イベント:2009年(亀の恩返し&ロックロックこんにちは!in仙台~10th Anniversary Special~
  • 初めて買ったアナログ盤:2017年のSPITZ30オリアル重量盤シリーズ(全作)

 

 そんな感じでコロナ前はほぼ毎年一回は何かしらの形でスピッツのライブに参戦していたなと思います。

 間質性膀胱炎(難病)発症した年でさえ、スケジュールの都合でゴースカ参戦@Zepp Tokyoが手術の約三週間後というタイミングでしたけど行きましたw体調面の不安要素が大きくかなり迷いましたが、ベルゲン事務局に「病気で起立し続けられないので椅子席にして下さい」って電話で泣きついて2F席割り振ってもらえた時には「このライブ行けたからもう死んでも良いや……」って本気で思っていました*5

 

 

 でもどうしてこんなにも、それこそ今でもスピッツを好きなんだろう。

 しかも何故、﨑ちゃん(ドラム担当の﨑山龍男さん)ひいき一筋なのか。

 何かしら理由があった筈なのですが、二十年も前だともう記憶があやふやで(笑)好きなスイーツがアップルパイなのも﨑ちゃんの影響だった事を最近思い出した位です(ソースは忘れました)w

 

 最初にスピッツを好きになった2001年の頃は小学生だった私も、今じゃ立派な難病患者もとい若手とは言えなくなってきた中途半端な社会人。好きな物事も増えたり変わったりしてきました。

 小学五年生の時に好きだったスピッツは今でもずっと好きです。

 そりゃ新しく好きな物事が増えた時はそっちに情熱が傾きますよ。

 でもね、最後はスピッツに戻ってくるんです。ホームグラウンドみたいな感覚です。五周回って「ロビンソン」が好き、みたいな?そしてスピッツの新曲を聴く度に、「はい最新作が最高傑作キターーーーー!!!!」という感情になります。勿論今年メジャーデビュー記念日に配信開始された「紫の夜を越えて」もそう思っています。後から評価が変わって自分内ランキングの変動は当然起こりますが、少なくとも初めて新曲を聴いた時に「あれ?いまいちじゃね?」とか全く思った事ないです。

 いつだってスピッツは新曲を出すごとに自分自身で名曲達を過去にしてしまうから、ずっと好きなファンはずっと好きで居続けるし新しいファンも磁石の様に引き寄せられてしまうのだと思います。そしてあちこち「好き」をふらふら渡り歩く私もまた、「変わらない様に見えてアップデートを続けているスピッツ」の姿を感じた時にその都度ホイホイされて気が付くとスピッツの所に帰ってくるのかなと考えました。

 

 スピッツの皆様、チームスピッツを支えるスタッフの皆様へ。

 2021年まで生き延びた事で、スピッツの曲を更に聴く事が出来ました。

 コロナ禍で音楽業界が大変な中、NEWMIKKEを敢行してくださったお陰で今年の6/19に、一年半ぶりのスピッツのライブに行く事が出来ました。

 私はまだまだこれからもスピッツの面白い曲や変な曲達が生まれて羽ばたく様子を見届けたいです。

 しょっちゅう死にたくなる私ですが、スピッツに生かされている側面は確実にあります。

 願わくば、これからもスピッツの音楽をお供に出来る人生を。

 

 

 

 

 

 

 今年の325(デビュー記念日)に合わせる形で書いたつもりが、長らく下書きとして眠っていた為今頃になって大幅加筆して公開しました。自分語りに最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

*1:90年代のどこかで草野マサムネ氏がスピッツのファンに固有名詞を得げるならこういうニュアンス、的な事を語っ
ていた様な

*2:「運命の人」「冷たい頬」「愛のしるし」「流れ星」「メモリーズ」付近です。控えめに言ってこの時期ぶっとんでてすこ。特に「ソラトビデオ3」収録の「流れ星」はPVノベライズを書く事が趣味というかライフワークになってしまうレベルで影響されたので罪深いPVです。大体公式で見られるので後で見てねん

*3:「おちょやん」「おかえりモネ」は通勤時間の関係でリアタイ出来ず、ほぼ週末まとめのみ

*4:ここではシングル売り上げが初めてミリオンの域に達した「ロビンソン」~ノンタイアップでシングル一位を獲得した「チェリー」、そしてアルバム「インディゴ地平線」リリース頃までの時期と定義します

*5:ちなみに私が行った日の音源が「見っけ」のベルゲン会員限定盤に収録され、生き延びた事に感謝しました