【ネタ記事】トッポはBash on Ubuntu on Windowsをインスコするようです
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※ランサムウェア「WannaCry」が世界規模で被害をもたらしました。くれぐれもお使いのOSは常にセキュリティパッチを適用し、最新の状態を保つ様にして下さい。
マック「どうぞどうぞ。」(エースを進呈する)あーやっと子守りから解放されるわぁ~!」
エース「!?トッポいきなしなんなん!?」
トッポ「詳しくは俺の部屋でなぁ。」(手招きしながら)
(以下、トッポの部屋にて)
エース「……でトッポ、何の用?また家電量販店へおつかい?」
トッポ「エース、単刀直入に質問すんで……最近PCの勉強しとる?」
エース「…………(ぎくっ!)」
(最初から予想していた答えに呆れて、半目で溜息をつくトッポ)
トッポ「クラブエイトの経費でタブレット導入してから、エースばっか触っとる気がしたんや。お前は『ミスタータブレット』か!今日眼科行ったのも、また目ぇ悪なったからやろ。」
エース「……タブレット、簡単で便利やん。WordもExcelも出来るし、もうPCなんかいらへんとちゃう?」
トッポ「確かに、最近のスマートフォンやタブレットはどんどん便利やからな、エースがそない感じるのも無理ない。けど、それは誰でも使えるレベルや。始末屋のオーダーで使えるレベルを目指すんなら、まずは今まで使った事ない使い方やWindows以外のOSも知らなあかんよ。」
エース「……やって、リナックスゆーの?を練習すんの、PC重たなるから面倒なんやもーん。」
トッポ「っもう、しゃあないなあ。最近のWindows10はHyper-VやVMwareみたいな仮想環境を用意せんでも気軽にLinux環境を呼び出せる『Bash on Ubuntu on Windows(以下BoW)』っちゅう機能が追加されたから、これをインストールすんで。
まず、インストールの前段階として『Windows Update』で最新の状態が適用されているか確かめる。今(2017年5月)なら、『Creators Update』が適用されとる筈や……おん、これは大丈夫やな。
次に、スタートアップ(左下の窓マークをクリック)から『設定(左下の歯車型アイコン)』をクリックして、『Windowsの設定』を表示する。
そん中の『更新とセキュリティ』をクリックすると左側にタブが表示されるから、『開発者向け』を選んで『開発者モード』のラジオボタンを選択するんや。」
エース「なんか開発者云々のくだり、いちいち『管理者として実行しますか?』みたいな事聞かれてめんどいねんけど……」
トッポ「開発者向け機能を有効化したり実行したりするには、管理者権限が必要になる事が普通やからな。対してPC詳しない奴が軽い気持ちでインストールしたプログラムにウイルスでも仕込まれとったら、一発でPCごとお陀仏になる可能性もあんねん。
元々サーバー向けとか業務用に使われる事の多いUNIX系OSとちごて、Windowsは日常生活で使っとる事が多いし、使う人も初心者から上級者までほんまに多い。正直言うとセキュリティはガバガバやったんよねえ……
さすがに今はWindowsもウイルス対策とか頑張っとるで。Microsoftアカウントを一人ひとり作れって最近うるさいのも、れっきとしたセキュリティ強化策や。ま、ユーザー囲い込みの側面がどうしても強く見えてまうのは自業自得やな。俺は嫌いやないけど。」
エース「ふーん。あ、『再起動しますか?』言うてきた。再起動するん?」
トッポ「いんや、ちょい待ち。モードが開発者に切り替わっただけじゃBoWをインストールする事は出来んのや。先にWindowsの中でLinuxを動かせる様に『機能の有効化』をする必要がある。
次は窓マークを右クリックして、『プログラムと機能』を選ぶんや。Windows7では左クリックでコントロールパネルを選んでから進むんやけど、Windows8以降は右クリックでコントロールパネルそのもの以外にも幾つかの項目は直接飛べる様になってん。
プログラム一覧の画面が出てくるのは気にせんと、左側の『Windowsの機能の有効化または無効化』を選びぃ。
いくつかのプログラムはインストール前にここで機能を有効化する必要があって、BoWの場合は『Windows Subsystem for Linux(Beta)』のチェックボックスをオンにせなあかん。」
エース「(ぽちぽち)チェック入れたでー。お、ここでも再起動するか訊かれるんや。」
トッポ「そ。開発者モードへの切り替えと機能の有効化はぶっちゃけどっちから先やってもええねんけど、どっかのタイミングで再起動する必要がある。ただ、それぞれで再起動するよりは後でいっぺんに済ませた方がええと俺は思ぅてる。ここはお好みやな。ほな、再起動して。」
エース「あいあい!」(ポップアップに従いPCを再起動する)
(PCが再起動され、アカウントログオン画面が出てくる)
トッポ「ほな、さっき入ってたアカウントに入り直して……いよいよBoWのインストールや。CUI環境経由でインストールする必要があるから、まずは『PowerShell』を起動しぃ。あっ、インストールはシステムの変更を含むから、右クリックで『管理者として起動する』のを忘れんといてな。」
エース「おん。『このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?』って出たわ。でもこれは『はい』やな。インストールと言う名の変更が加わるもんな。トッポ、青い画面が出てきたで。」
トッポ「……おん、ちゃんと管理者起動でけたな。これからインストール始めるで。『bash』って打ってEnter押してみ。」
エース「びー、えー、えす、えいち、えんたー。
……ぉぅ、続けるには『y』を押せ言われたわ。」
トッポ「ここは勿論、『YES』の『y』を押してEnterや!」
トッポ「来た!……くーっ!遂に仮想環境を用意せずともWindowsの中でLinuxを気軽に動かせる時代が…………キターーーーーーーーー!!!」
エース「顔の近くで叫ばんといて。やかまし…………あ、数字が100%になって文章が増えた。」
トッポ「インストールは上手くいったみたいやな。ほぉ、Windowsとは別にUbuntu用のユーザを作る必要があるんやな。イメージとしては、WIndowsOSの中にコマンドラインのソフトっちゅう形っぽくLinuxOS(Ubuntu)を入れた感じやな?*1
……ほんならエース、ジブンがユーザー名を決めたらええ。元はと言えばエースの勉強がちぃとでも楽んなる様にやっとる事やからな。後パスワードもその後に訊かれるから一緒に用意しとき。」
エース「ほんま!?…………うーん、ほんじゃ、こうするわ!ユーザー名、『ACE』!パスワードは……ん?字が欠けとる?」
トッポ「あーそれな、まだベータ版やから結構そういう表示があるみたいなんや。これは俺にもどうこう出来ひん。気になんなら慎重に一文字ずつキーボードを見ながら打ったり、メモを残すんやで。でも分かりやすい所に置いたりうっかり他人に言いふらしたりしたらあかんで!」
エース「……了解、パスワード再入力までやって、Enter。」
トッポ「……準備完了。これででけたわ。」
エース「いよっしゃ!トッポありがとうな!」
トッポ「そらどうも。んなら、ちゃんと入れといたからほんまに勉強せえよ~。」
(エースをトッポの部屋に残しトイレに閉じこもるトッポ)
トッポ「あー良かった。すんなりインストール出来て……
でも実は、次のWindows大型アップデートでWindowsストアからもっと楽ちんにインストール出来る様になる予定なんやけどね……(笑)*2
……ま、ええか。今の内に苦労しておけば、後で辛くならんやろ。
そんな訳で、画面の向こうから最後まで見守っといてくれて、ありがとな。
せっかくやからBoWインストールしてみ?楽しいで!ほな!」
*1:詳しい仕組みを説明するのは大変というか全然自分も理解しきっていないのでニュアンスです。ちゃんと知りたい人はマイクロソフトのHPをご覧下さい。英語版でよろしければw
*2:
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1705/16/news041.html